アマカノ2+ プレイ感想
ゲームデータ
タイトル: アマカノ2+
発売元: あざらしそふと
発売日: 2023/4/28
ヒロイン:4
END:4
CG: 98
MUSIC:22
SCENE: 26
属性: 学園モノ,ファンディスク,FD
インストール容量: 9.75GB
備考:なし
ストーリー
寒かった冬が去り、夏。
制服も夏仕様に変わり、夏祭りに修学旅行とイベント目白押しの季節。
紆余曲折あって恋人同士となった二人と、新たな出会い。
感想
文句の付け所はありません。最高でした。待望のアマカノ2FDでもありますので、贔屓目に見ているのは間違いないのですが、それでも最高でした。
極論ではありますが、可愛くてエロければ何でもいいんですよ。
ありがたいことに最近のエロゲは可愛いとエロいを見事に両立している作品が多いです(昔はかわいい全振りかエロい全振りだった印象)。
誤解を恐れずに言うならばピロ水先生にはずっとエロゲ作って欲しいです。どうかお願いします。
あの夏服、洗濯するのめちゃくちゃ大変そう。
良かった点
・CG差分がぎっしりでエロシーンが丁寧
凄く良いです。口淫シーンにおける顔部分の差分とか、仰け反り差分とか、痒い所に手が届く差分の有無は没入感を高める上でかなり影響すると思っています。コストの関係もあるのでしょうが、地の文だけで「咥えた」とか書かれてもCGが眺めているだけでは何も頭に入ってこないので、それが整っているだけでもプレイヤーとしては嬉しいところ。ちゃんと上目遣いが入っているとか、フェチ心を多分に擽ってくれる素晴らしいエロシーンの数々でした。
・ヒロインが極めてかわいい
キャラクターデザインの勝利、というべきか……。本作においてはどのヒロインもかわいい。
過去にも度々言っているかもしれないですが、属性・髪フェチを持っている私としては、ロングのディテールの細かさだけでもう100点です。減点はありません。
黒髪ポニーテールも、金髪ふわふわも、黒髪ロングも、銀髪ふわふわツインテも大好物です。勿論結灯ちゃんのウェディングシーンは……。
旧作・アマカノ1は未プレイですが、個人的には2のキャラクターデザインの方が好みというところもあり、本編(=アマカノ2)を購入した経緯があります(後述しますが、結局1はプレイすることになりそうな予感)。
結灯は、本編でもあった通りちょっと面倒な性格……ではありますが、それが好意全振りするとこうなるとか、好意全振りしたけどやっぱりモヤモヤ時期が発生したり、強気な性格が顕出したけれどやっぱりわからせ()入ったり、1度に何度も美味しいヒロイン。
ちとせは、恋愛のれの字も知らなかったのに、気が付けば裸で同衾は当然、シャワー室でだって制服コスプレだって余裕のエロエロ娘に。他√で再び恋愛のれの字を知らないちとせをみるとギャップでまた美味しい。
玲は、クールでマイペースな割に積極的エロさを全力で発揮しながらも、体重計に震えたり料理頑張ってみたり、マイペースでかわいいは両立するんですね……。
今回の新ヒロイン・咲來は他3人より一歩引いた、というか常識寄りですが、心理障壁を壊した瞬間ベタベタになるのが美味しい。最初はドン引きしてた貴女、こっち側に来ちゃいましたね。
・シチュエーションが好み
1つ目のエロシーンの話と被りますが、シチュエーションが良い。今回の構成が、カレカノ関係になった後~結婚までということもあったので、ウェディングエロは確定ではあったものの、それ以外のシーンも本編より格段にエロさが増してました。特にちとせ。玲ちゃんネコミミシチュ2回目じゃない?とは思いましたが……。というか玲ちゃんは押し入れのCGが一番エロいまである。あそこは確実にエロシーン挿入ポイントだったはず。異論は認める。
ちょっと残念
・新ヒロインの扱い新ヒロイン・咲來は、どうやら旧作アマカノのメインキャラクターの関係者という位置付けのようで、本編中にはアマカノキャラクターがストーリーにがっつり絡んでくるシーンがあります。
旧作プレイしてたらきっと感じる所は違うと思いますが、生憎未プレイだったこともありイマイチ掴みどころがなかったのが残念。
(ここでアマカノシリーズの登場人物勢ぞろい、ということは3は無いことの示唆?)
・新ヒロイン√におけるメインヒロイン(結灯)の扱い
咲來は周りの人が凄すぎる(容姿やスペック?)ことで若干卑屈気味、というか自分を諦めがちな思考を抱えているヒロインです。
迷子になっているところに、主人公とばったり遭遇して……という所謂運命イベント型のきっかけであったことも相俟って、結灯とシチュエーションが似通るところが節々に感じられるストーリーが展開されます。
(個人的には)結灯ルートに至らないことで生じる結灯のイメチェンが衝撃的であると共に、咲來と結灯の対話シーンにおける「私はダメだったけどあなたは……)感がかなり気になりました。
さながら結灯をオーバーライドするかのような扱いで呼ばれてしまったことで、双方不幸な感じになってしまったのが残念だなと思ったところです。
勿論本編中に明確に結灯の心情を汲み取った部分は無かったので、単なる妄想レベルであるかもしれませんが、ちょっと腑に落ちなかったので掲載。
総評
最初に述べた通り、大満足です。FDではありますが、今年はもうこのクオリティのゲームは出ないかもしれない。
最初に述べた通り、大満足です。FDではありますが、今年はもうこのクオリティのゲームは出ないかもしれない。
紹介
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- Monkeys! 感想 (2022/02/11)
- 魔王城Re:ビルド! 感想 (2021/11/11)
深淵のラビリントス 感想
ゲームデータ
タイトル:深淵のラビリントス
発売元:アストロノーツ・シリウス
発売日:2022/7/29
ヒロイン:6
END:10(クリアボーナスから計算)
CG:92
MUSIC:17
SCENE:72
属性:異種族・RPG風・BADあり
インストール容量:2.48GB
備考:修正パッチ(パッケージ版のみ)
ストーリー
その男は、牢に繋がれていた。
いつから繋がれていたかはわからない。
何故繋がれているのかもわからない。
そんな状態だったが、ある時目の前に老人が現れる。
老人に言われるがままに自身を顧みると、いつのまにか、彼を繋いでいた鎖は解け、牢から出られる状態になっていた。
老人は、彼に「ヴェルト」という名を与え、一瞬のうちに姿を消した。
ヴェルトは、与えられた名を手に、牢を脱出する。
この牢は地中に埋まった塔の最下層。
塔の入り口に向けて、何も記憶にない男・ヴェルトは歩みだした。
私のお気に入り、←エルミット, シャリオ→



感想
RPGやSLG要素が大好きなアストロノーツ・シリウスの最新作。
今回はターン制バトルを採用したRPGライクなテイストになっている(なお、レベルアップ要素はない)
敵を倒しながらスキルを取得・強化して進めていくタイプだ。
わたしはM&M先生の原画が好みなので、概ね欠かさずプレイしているのだけれど……。
ストーリーについて。
最近はやりの(最近というほどではない)タイムリープ要素がバックに敷いてあるストーリー構成。
魔族姉妹が主人公と何やら絡みがありそうな雰囲気を醸しつつ、主人公が偶にフラッシュバックする回想を見ても明らかにかつての知己であることはわかりやすい。
面白かったのは、明らかにメイン格の二人ではなく、一般的人族のエルミットがストーリーの主軸に関係していたところ。
幾周したがなかなかTRUE ENDに進めず、苦難していたけれど、まさか彼女のストーリーを進めることがフラグになっているとは思わなかった。魔族姉妹の「存在しない」ストーリーの拾い忘れを回収するために無駄に時間を使ってしまった。
また、多くの作品でもありがちだが個別ENDとTRUEではある程度制約を緩めていることが多い。
例えば、主人公は「魂」レベルで縛られているにもかかわらず、個別ENDではあっさり脱出してHAPPYになっていたり。
その手が使えるなら初めから使えばいいのに、とは思ったがこういうツッコミをするのは野暮かもしれない。
貢献度的にはベートさんが間違いなくメインヒロイン。
キャラクターについて。
M&M先生のキャラクターだけあって、どのヒロインもかわいい。
金髪正統派お嬢様系美少女のエルミットは私の中では本作内殿堂入りだが、実は次点でお気に入りは女騎士シャリオ。
とんでもファザコンではあるが、意外と押しに弱いところがチャーミングである。
しかし父娘プレイはちょっと萎える(笑)。それを受け入れられるほど標準的に親子イベントこなしてないんだよなぁ。
ビジュアル的には好みなのに、どうしてこんなに残念美少女なのか。
私はケモナー系もロリ系も支障ないが大好物というわけでもないのでそれほど。
今作、制作の都合なのかわからないけどプレイ内の差分が少なかった気がしたのが残念。
過去色んな作品でも言ってきたが、「咥えてない」CGで「咥えてる」シナリオを消化するなと。
そこの差分は少なくともほしいよね、と思いましたがわかってくれる同志いたらいいな。
システム面について。
ゲームは非常に単調。
スキルの選別は結構大事で、取ってるスキル次第で進め方は変わる。
また、エンディングを見ると初期パラメータが上がった状態でプレイできたりする。(強くてニューゲーム)
私は防御力無視の「貫通」とダメージ軽減の「受け流し」、「回り込み」が基本。
おまけで毒効果付与の「毒剣」とか、1攻撃無効スキルか。
攻撃力x%低減等のスキルもあるが、軽減数値が明確な上記2スキルの方が使い勝手がよかった。AP(行動に必要なポイント)も回復するし、消費APも1と少なくて済む。
周回すると初期値が上がるものの、面倒だったので表ステージは1周のうちにセーブ・ロードを繰り返して終わらせた。
終始難易度はNORMALで進めたが、あえてEASYにする必要はないと思った。そんなに難しくない。
裏ステージはちょっと敵が強いので周回した。どちらにしろフラグの関係で周回は必要になった。
戦闘スピードをCtrlで倍速にできたりすればもうちょっと効率よく遊べた気がするので、グダった点はマイナスポイント。
あと裏ステージへのフラグが面倒。これもマイナス。
総評
M&M先生のキャラクターが好きなら遊んでも良い。
ゲーム性には期待できない。この路線続けるのかなぁ。
中世系前作、魔王城Re:ビルド!の方がエロかったしちゃんと遊べた気がするので、どちらも遊んでいなければ魔王城Re:ビルド!のほうがオススメ。
紹介
旧作(魔王城Re:ビルド!)
タイトル:深淵のラビリントス
発売元:アストロノーツ・シリウス
発売日:2022/7/29
ヒロイン:6
END:10(クリアボーナスから計算)
CG:92
MUSIC:17
SCENE:72
属性:異種族・RPG風・BADあり
インストール容量:2.48GB
備考:修正パッチ(パッケージ版のみ)
ストーリー
その男は、牢に繋がれていた。
いつから繋がれていたかはわからない。
何故繋がれているのかもわからない。
そんな状態だったが、ある時目の前に老人が現れる。
老人に言われるがままに自身を顧みると、いつのまにか、彼を繋いでいた鎖は解け、牢から出られる状態になっていた。
老人は、彼に「ヴェルト」という名を与え、一瞬のうちに姿を消した。
ヴェルトは、与えられた名を手に、牢を脱出する。
この牢は地中に埋まった塔の最下層。
塔の入り口に向けて、何も記憶にない男・ヴェルトは歩みだした。
私のお気に入り、←エルミット, シャリオ→



感想
RPGやSLG要素が大好きなアストロノーツ・シリウスの最新作。
今回はターン制バトルを採用したRPGライクなテイストになっている(なお、レベルアップ要素はない)
敵を倒しながらスキルを取得・強化して進めていくタイプだ。
わたしはM&M先生の原画が好みなので、概ね欠かさずプレイしているのだけれど……。
ストーリーについて。
最近はやりの(最近というほどではない)タイムリープ要素がバックに敷いてあるストーリー構成。
魔族姉妹が主人公と何やら絡みがありそうな雰囲気を醸しつつ、主人公が偶にフラッシュバックする回想を見ても明らかにかつての知己であることはわかりやすい。
面白かったのは、明らかにメイン格の二人ではなく、一般的人族のエルミットがストーリーの主軸に関係していたところ。
幾周したがなかなかTRUE ENDに進めず、苦難していたけれど、まさか彼女のストーリーを進めることがフラグになっているとは思わなかった。魔族姉妹の「存在しない」ストーリーの拾い忘れを回収するために無駄に時間を使ってしまった。
また、多くの作品でもありがちだが個別ENDとTRUEではある程度制約を緩めていることが多い。
例えば、主人公は「魂」レベルで縛られているにもかかわらず、個別ENDではあっさり脱出してHAPPYになっていたり。
その手が使えるなら初めから使えばいいのに、とは思ったがこういうツッコミをするのは野暮かもしれない。
貢献度的にはベートさんが間違いなくメインヒロイン。
キャラクターについて。
M&M先生のキャラクターだけあって、どのヒロインもかわいい。
金髪正統派お嬢様系美少女のエルミットは私の中では本作内殿堂入りだが、実は次点でお気に入りは女騎士シャリオ。
とんでもファザコンではあるが、意外と押しに弱いところがチャーミングである。
しかし父娘プレイはちょっと萎える(笑)。それを受け入れられるほど標準的に親子イベントこなしてないんだよなぁ。
ビジュアル的には好みなのに、どうしてこんなに残念美少女なのか。
私はケモナー系もロリ系も支障ないが大好物というわけでもないのでそれほど。
今作、制作の都合なのかわからないけどプレイ内の差分が少なかった気がしたのが残念。
過去色んな作品でも言ってきたが、「咥えてない」CGで「咥えてる」シナリオを消化するなと。
そこの差分は少なくともほしいよね、と思いましたがわかってくれる同志いたらいいな。
システム面について。
ゲームは非常に単調。
スキルの選別は結構大事で、取ってるスキル次第で進め方は変わる。
また、エンディングを見ると初期パラメータが上がった状態でプレイできたりする。(強くてニューゲーム)
私は防御力無視の「貫通」とダメージ軽減の「受け流し」、「回り込み」が基本。
おまけで毒効果付与の「毒剣」とか、1攻撃無効スキルか。
攻撃力x%低減等のスキルもあるが、軽減数値が明確な上記2スキルの方が使い勝手がよかった。AP(行動に必要なポイント)も回復するし、消費APも1と少なくて済む。
周回すると初期値が上がるものの、面倒だったので表ステージは1周のうちにセーブ・ロードを繰り返して終わらせた。
終始難易度はNORMALで進めたが、あえてEASYにする必要はないと思った。そんなに難しくない。
裏ステージはちょっと敵が強いので周回した。どちらにしろフラグの関係で周回は必要になった。
戦闘スピードをCtrlで倍速にできたりすればもうちょっと効率よく遊べた気がするので、グダった点はマイナスポイント。
あと裏ステージへのフラグが面倒。これもマイナス。
総評
M&M先生のキャラクターが好きなら遊んでも良い。
ゲーム性には期待できない。この路線続けるのかなぁ。
中世系前作、魔王城Re:ビルド!の方がエロかったしちゃんと遊べた気がするので、どちらも遊んでいなければ魔王城Re:ビルド!のほうがオススメ。
紹介
旧作(魔王城Re:ビルド!)
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ゆびさきコネクション ミニファンディスク Vol01 感想
一応言い訳をさせていただきますとですね、エロゲをプレイしていないわけではないです。
ゲームデータ
タイトル:ゆびさきコネクション ミニファンディスク Vol01
発売元:HOOKSOFT
発売日:2022/2/25
ヒロイン:2
END:2
CG:14
MUSIC:27
SCENE:6
属性:ファンディスク
インストール容量:2.54GB
備考:なし
ストーリー
<悠月編>
難局を乗り越え、見事恋人同士として結ばれた主人公・悠真とサメ狂悠月。
デートや同棲生活など、甘い日々を過ごしていた二人だった。
そんなある日、悠真は上司に「女装行けるか」と問われる。
残念だが女装はいけなかった悠真だが、上司の話を聞くと急遽代役のブライダルモデルを求めているという。
公私混同を気にした悠真ではあったが、悠月に話してみることにしたのだったが────。
<美琴編>
美琴との新婚生活が始まった。
苗字を秋月から水無瀬へと変え、二人は結婚式に向けた準備を進めていた。
そんなある日、美琴はあることに気付く。
「私たち、いまだに同棲してない!」
最初に出会った時と変わらず、マンションのお隣さんである。
これはまずい、と二人は試行錯誤することに。
結婚式に向けて、慌ただしい日々を過ごす二人だった。
感想
本編の感想はこちら→ゆびさきコネクション 感想
今更だけど、本作あたりからHOOKの作品にSMEE味が増してて違いがよくわからなくなってきてる。
妙なオーバーリアクション気味なところとか。
統合的なギャグセンスはASaprojectに持ってかれてる感じはあるし、HOOKの立ち位置が迷走しているね。
ストーリーについて。
いずれのストーリーも、アフター(というか空白の期間の穴埋め)なので際立ったポイントは無し。
本編中で美琴は結婚式を挙げているし、悠月は娘にサメ教育中だし。
どっちかというと、美琴√の方が結婚式っていうゴールが明確な分ストーリー展開は読みやすかった印象。
というか美琴さんはのんべえだけど仕事デキる系だし、結構キッチリしているところもあるのでメリハリがしっかりしている印象。
ちなみに結婚式自体は描かれない。本編で出たし。
本編中の、「結婚=幸せ」の等式に疑念を抱いていたあの頃の美琴さんはもういないのだ。
悠月√は、唐突なブライダルモデルの代役からスタート。
通い妻というか同棲状態なのだが、ベタ甘状態である。
甘え方が上達しているきらいがあるが、サメ狂徒は相変わらずである。
個人的にはピロートークのCGがお気に入り。
面白いのが、悠月と交際している場合と美琴と交際している場合で主人公の見かけの年齢が変わることである。
美琴との場合は社会人恋愛っぽい感じだが、悠月との場合は大学生の恋愛っぽい。
付き合う相手で変わるよなぁと妙な所でしみじみしたポイント。
ダイエットネタのトークが両方あって、ネタ切れなのか普遍的なネタだからあえて採用したのかはよくわからない。
総評
本編で好きになったヒロインがいるなら遊んで損はないかと。
紹介
ゲームデータ
タイトル:ゆびさきコネクション ミニファンディスク Vol01
発売元:HOOKSOFT
発売日:2022/2/25
ヒロイン:2
END:2
CG:14
MUSIC:27
SCENE:6
属性:ファンディスク
インストール容量:2.54GB
備考:なし
ストーリー
<悠月編>
難局を乗り越え、見事恋人同士として結ばれた主人公・悠真と
デートや同棲生活など、甘い日々を過ごしていた二人だった。
そんなある日、悠真は上司に「女装行けるか」と問われる。
残念だが女装はいけなかった悠真だが、上司の話を聞くと急遽代役のブライダルモデルを求めているという。
公私混同を気にした悠真ではあったが、悠月に話してみることにしたのだったが────。
<美琴編>
美琴との新婚生活が始まった。
苗字を秋月から水無瀬へと変え、二人は結婚式に向けた準備を進めていた。
そんなある日、美琴はあることに気付く。
「私たち、いまだに同棲してない!」
最初に出会った時と変わらず、マンションのお隣さんである。
これはまずい、と二人は試行錯誤することに。
結婚式に向けて、慌ただしい日々を過ごす二人だった。
感想
本編の感想はこちら→ゆびさきコネクション 感想
今更だけど、本作あたりからHOOKの作品にSMEE味が増してて違いがよくわからなくなってきてる。
妙なオーバーリアクション気味なところとか。
統合的なギャグセンスはASaprojectに持ってかれてる感じはあるし、HOOKの立ち位置が迷走しているね。
ストーリーについて。
いずれのストーリーも、アフター(というか空白の期間の穴埋め)なので際立ったポイントは無し。
本編中で美琴は結婚式を挙げているし、悠月は娘にサメ教育中だし。
どっちかというと、美琴√の方が結婚式っていうゴールが明確な分ストーリー展開は読みやすかった印象。
というか美琴さんはのんべえだけど仕事デキる系だし、結構キッチリしているところもあるのでメリハリがしっかりしている印象。
ちなみに結婚式自体は描かれない。本編で出たし。
本編中の、「結婚=幸せ」の等式に疑念を抱いていたあの頃の美琴さんはもういないのだ。
悠月√は、唐突なブライダルモデルの代役からスタート。
通い妻というか同棲状態なのだが、ベタ甘状態である。
甘え方が上達しているきらいがあるが、サメ狂徒は相変わらずである。
個人的にはピロートークのCGがお気に入り。
面白いのが、悠月と交際している場合と美琴と交際している場合で主人公の見かけの年齢が変わることである。
美琴との場合は社会人恋愛っぽい感じだが、悠月との場合は大学生の恋愛っぽい。
付き合う相手で変わるよなぁと妙な所でしみじみしたポイント。
ダイエットネタのトークが両方あって、ネタ切れなのか普遍的なネタだからあえて採用したのかはよくわからない。
総評
本編で好きになったヒロインがいるなら遊んで損はないかと。
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友だちから恋びとへ 感想
気が付いたらGWを迎えていて震える。
ゲームデータ
タイトル:友だちから恋びとへ
発売元:あざらしそふと
発売日:2022/
ヒロイン:2
END:2
CG:
MUSIC:
SCENE:
属性:ロープライス・社会人
インストール容量:
備考:なし
ストーリー
ゲーム制作会社、”のざらしそふと”でディレクターとして働く主人公の道永良樹。
次に発売する作品の取材をすべく、婚活パーティーに参加することにした。
当然ながら、交際相手を探しに来た他の参加者との温度差もあり壁の花と化した良樹だったが、もう一人同じように壁の花になっている人がいることに気付く。
雪川みぞれと名乗ったその女性は、地元紙の記事作りのために婚活パーティーに参加したとのことだった。
婚活パーティーに対する温度感が合ったこともあり、二人は意気投合し、パーティー後に飲みなおしをするほどになる。
良樹が、”のざらしそふと”のディレクターであることを知ると、何とみぞれは”のざらしそふと”のファンだという。
また、副業でシナリオライターもやっていた。
そうした要素も相俟って、仲良くなった二人は友人関係を築くのだった。
後日、みぞれのルームシェア相手である天草ひさぎを交え、3人は友人関係となるのだが。
交流を続けるうちに関係性が変化していくのであった。
感想
最近業界ネタ作品ばっかりやってる気がして若干食傷気味なので、もしかするとバイアスが。
ストーリーについて。
婚活パーティーで結果的に相手を見つけてるんだから経緯はどうあれ目的は達成されてるよなぁ。
展開は自然、というか明らかに本命はみぞれだと思われるストーリー展開だったので、ひさぎ√にどうやって入るのかは気になりましたが、意外とすんなり入った印象。
みぞれ√では急にみぞれがサブシナリオ担当になったり、猪突猛進でプロット見直ししたりする無茶に振り回される羽目になるディレクターの主人公。実際の業界ではどうなんだろう、と思いつつも、イラストレーターだってプロダクトごとに招集されたりする感じだから、きっとサブライターも外注でやってきたりすることが結構あるんだろうなぁと思わされる展開。
ひさぎ√では、みぞれと主人公をくっつけようと画策したひさぎが、みぞれに「その気はない」と断られたことで、遠慮のない友人関係に昇華されるところから始まる。
唐突なひさぎの風邪からの看病ムーブで一気に距離を詰める。
翌日の電話妨害の振る舞いからみると、前々からかなり好感度が高めになっていたような感じもあるけれどそれ以前の共通パートでやってたのって「バッセン行った」のと「ゲーセン行った」くらいしかないよなぁ・・・・・・。
今どき学生でももうちょっと色々あるのでは、と思ったりしますが、これはフィクションだし尺の関係もあるだろうけど、良くも悪くも何でここまで好感度が上がってるのかが分からないので若干違和感があった。
ここまでやってくると、むしろプロデューサーの存在が気になってくるわけだが、主人公・良樹の上司というかメンターというかそのような存在。けっしてヒロインにはならないけどがっつりボイスが入っていて存在感が強い。
如何せん立ち絵が無いので何とも言えないが、実に便利キャラだなと思いましたね。
主人公の語りから見いだせる過去の振る舞いがヒロインムーブすぎな件。アペンドは未だですかね。
キャラクターについて。
みぞれはやや箱入り娘気質がある感じ。
外向きはしっかりしている感じだけど、懐に入れた瞬間によわよわになる感じが素敵。
そのギャップ感がたまらない。黒髪ロングだし←
立ち絵のスマート感と、エロCGの体格違いに違和感を感じたところを除けば満足です。
ひさぎは外向き甘え上手なところがありつつも、結構芯が強いところがある。
病み上がりの振る舞いを見てもこれは肉食系です。
見た目ぽわぽわ系なのでこれまたギャップ攻め。
ヒロインが相補的関係なところが、二人がかみ合っている要因なのかなと思わされました。
総評
普通です。
コンセプトは面白いですが、ロープライスだなという感想は越えられない感。
同じあざらしそふとでロープライスを選ぶなら本作は選ばないかな、といったところ。
紹介(+次回作)
FANZA
Getchu
次回作↓
ゲームデータ
タイトル:友だちから恋びとへ
発売元:あざらしそふと
発売日:2022/
ヒロイン:2
END:2
CG:
MUSIC:
SCENE:
属性:ロープライス・社会人
インストール容量:
備考:なし
ストーリー
ゲーム制作会社、”のざらしそふと”でディレクターとして働く主人公の道永良樹。
次に発売する作品の取材をすべく、婚活パーティーに参加することにした。
当然ながら、交際相手を探しに来た他の参加者との温度差もあり壁の花と化した良樹だったが、もう一人同じように壁の花になっている人がいることに気付く。
雪川みぞれと名乗ったその女性は、地元紙の記事作りのために婚活パーティーに参加したとのことだった。
婚活パーティーに対する温度感が合ったこともあり、二人は意気投合し、パーティー後に飲みなおしをするほどになる。
良樹が、”のざらしそふと”のディレクターであることを知ると、何とみぞれは”のざらしそふと”のファンだという。
また、副業でシナリオライターもやっていた。
そうした要素も相俟って、仲良くなった二人は友人関係を築くのだった。
後日、みぞれのルームシェア相手である天草ひさぎを交え、3人は友人関係となるのだが。
交流を続けるうちに関係性が変化していくのであった。
感想
最近業界ネタ作品ばっかりやってる気がして若干食傷気味なので、もしかするとバイアスが。
ストーリーについて。
婚活パーティーで結果的に相手を見つけてるんだから経緯はどうあれ目的は達成されてるよなぁ。
展開は自然、というか明らかに本命はみぞれだと思われるストーリー展開だったので、ひさぎ√にどうやって入るのかは気になりましたが、意外とすんなり入った印象。
みぞれ√では急にみぞれがサブシナリオ担当になったり、猪突猛進でプロット見直ししたりする無茶に振り回される羽目になるディレクターの主人公。実際の業界ではどうなんだろう、と思いつつも、イラストレーターだってプロダクトごとに招集されたりする感じだから、きっとサブライターも外注でやってきたりすることが結構あるんだろうなぁと思わされる展開。
ひさぎ√では、みぞれと主人公をくっつけようと画策したひさぎが、みぞれに「その気はない」と断られたことで、遠慮のない友人関係に昇華されるところから始まる。
唐突なひさぎの風邪からの看病ムーブで一気に距離を詰める。
翌日の電話妨害の振る舞いからみると、前々からかなり好感度が高めになっていたような感じもあるけれどそれ以前の共通パートでやってたのって「バッセン行った」のと「ゲーセン行った」くらいしかないよなぁ・・・・・・。
今どき学生でももうちょっと色々あるのでは、と思ったりしますが、これはフィクションだし尺の関係もあるだろうけど、良くも悪くも何でここまで好感度が上がってるのかが分からないので若干違和感があった。
ここまでやってくると、むしろプロデューサーの存在が気になってくるわけだが、主人公・良樹の上司というかメンターというかそのような存在。けっしてヒロインにはならないけどがっつりボイスが入っていて存在感が強い。
如何せん立ち絵が無いので何とも言えないが、実に便利キャラだなと思いましたね。
主人公の語りから見いだせる過去の振る舞いがヒロインムーブすぎな件。アペンドは未だですかね。
キャラクターについて。
みぞれはやや箱入り娘気質がある感じ。
外向きはしっかりしている感じだけど、懐に入れた瞬間によわよわになる感じが素敵。
そのギャップ感がたまらない。黒髪ロングだし←
立ち絵のスマート感と、エロCGの体格違いに違和感を感じたところを除けば満足です。
ひさぎは外向き甘え上手なところがありつつも、結構芯が強いところがある。
病み上がりの振る舞いを見てもこれは肉食系です。
見た目ぽわぽわ系なのでこれまたギャップ攻め。
ヒロインが相補的関係なところが、二人がかみ合っている要因なのかなと思わされました。
総評
普通です。
コンセプトは面白いですが、ロープライスだなという感想は越えられない感。
同じあざらしそふとでロープライスを選ぶなら本作は選ばないかな、といったところ。
紹介(+次回作)
FANZA
Getchu
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Monkeys! 感想
ゲームデータ
タイトル:Monkeys!
発売元:HARUKAZE
発売日:2021/11
ヒロイン:4
END:4
CG:189
MUSIC:49
SCENE:12
属性:学園モノ・女装・お嬢様
インストール容量:3.31GB
備考:修正パッチ
ストーリー
不良のたまり場である男子校・雑木林東学園と、お嬢様たちの通う硝子ノ宮女学園は、共に少子化の影響を受け入学者数の減少が進んでいた。
特に雑木林東学園においては問題が表面化しており、土地の接収・駐車場化が予定されていた。
雑木林東学園の学生たちは、迫りくる現実を諦めと共に受け入れつつあった。
しかし、雑木林東学園の番長(最も強い男)である浮木々猿吉はこの現実を覆すため、単身で硝子ノ宮女学園の三傑の一人、月島カラスの元へと向かう。
月島カラスは飽いていた。
日常に飽き、生きることに飽き、その飢えが彼女の生命の鼓動を止めようとしていた。
いや、止まった。
その時カラスの眠る病室にやってきた猿吉。
俄かに現世から離脱しようとしたカラスだったが、猿吉のしつこい引き留めに折れる形で生還する。
カラスを生還させることが叶った猿吉だったが、雑木林東学園を救うための方法である”共学化”を実現するためには硝子ノ宮女学園内部の意見を”共学化に賛成”へと舵を切らせなければならない。
危機が目の前に見えている雑木林東学園と違い、硝子ノ宮女学園はまだ学生数減少の危機は顕在化していない。
そこで、カラスの指導の元、硝子ノ宮女学園内部からの切り崩しを図るために猿吉は硝子ノ宮女学園へと潜入する。
勿論、女学園であるために女装必須である。
猿吉はジュリアと名乗ることにした。
硝子ノ宮女学園を共学化に賛成させるためには、硝子ノ宮女学園を束ねる三傑による会議で議題に上げ、可決せねばならない。
その為に猿吉ジュリアとカラスは、残る三傑の2人である硝子ノ宮硝子と霧灯ユキを翻意させるべく暗躍を始めるのだった。
(左から、ユキ、カラス、ジュリア、硝子、メバチ)
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感想
いや、傑作。
期待を裏切らないHARUKAZE。
女装女子校潜入物、といえば古来より用いられてきた王道テーマ。
廃校阻止、といえば以下同文。
にも関わらず、何故こんなにも密度の高いストーリーが練り上げられるのか。
-一言感想-
・地の文のパワーが強い。
・ギミックが仕込まれた紙芝居
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
・男装もする。
・お母さああああああああんん!
一言感想をもう少し深掘りする。
・地の文が強い
前作(R-18)ノラと野良猫ハートにおいては、軽妙なナレーション(ボイス付き)がゲーム進行の上で飽きさせないポイントのひとつであった。今作はどのような・・・という期待が高まったが、その成果は圧倒的なボイス量に結実したと考えられる。
主人公の猿吉も含めて各キャラクターがフルボイスで実装されたところも寄与していると思うが、猿吉が独り語りする部分も含めてふんだんに喋っているからこそ、地の文を読み続ける機会が著しく減少していると思う。
また、その喋り方も独特で、「おいおいおいおい~~~~」のような、気持ちが必要な感嘆詞なども、棒ではなくむしろあえてアンバランスな?発話がされることによって臨場感を掻き立てている。
この要素は猿吉だけにとどまらず、主に硝子もそのお嬢様然としたリアクションとその時々に現れる素直なリアクションが全体の波を作り出している。
・お母さああああああああんん!
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
本ストーリーは先述したとおり、廃校・女装・共学化モノである。
類似作品においては、生徒会組織のようなものが中心となって議論しながら進めていくことがオーソドックスだと思われるが、本作品においてはまず猿吉=ジュリアのお嬢様化矯正教育に力点が置かれる。
つまり、学校統合に向けたモデルケースとして「猿吉自身を使って」硝子ノ宮女学園を説明していくのである。
一方で、雑木林東学園を説明するために「月島カラスを使って」、その環境の異常さを示していくのである。
(ある意味どちらの学園も異常なのだが)
これによって、第三者的にこの統合を俯瞰する視点ではなく半ば1人称によって、あたかも体験させているかのように感じさせるのだ。地の文で滔々と説明されるよりも遥かに空気感が伝わる、気がする。
本作においては、カラスを除くどのヒロインも家族関係にある課題を抱えている。
いや、カラスも含めてなんだけれども。
というか主人公の猿吉もなんだけれども。
解決の仕方はそれぞれだし、ユキママなんて解決後にはグイグイ会話に割り込んでくるし。
美味しいキャラすぎる。
総じて単純な廃校学園モノ、とは形容出来ないところが本作の最大の魅力なのではと思う。
カラスと猿吉の対比といい、構成もうまいし。
キャラクターについて。
私は硝子ちゃんが好きです。おーほっほっほっほ。
ユキちゃんも好きです。
カラスちゃんも好きですよ?
というか皆好きなんですけど。
うきちゃん、色々複雑な境遇だけど劇頑張ったりなんだかんだフォローしたりするところ、
本作は人間賛歌的要素もあるのかもしれないですね。
総評
もっとエッチなのがいっぱいあってもいいのよ?
時間を投じて遊ぶだけの価値があるゲームだと思う。すき。
HARUKAZEはリリースペースは決して高くはないけれども、ストーリーは本当に一級品。
シリアス系の世界観を展開するタイプではないけど、日常をただの日常にしない能力がある。
紹介
〇amazon
〇getchu
〇fanza
Monkeys!
タイトル:Monkeys!
発売元:HARUKAZE
発売日:2021/11
ヒロイン:4
END:4
CG:189
MUSIC:49
SCENE:12
属性:学園モノ・女装・お嬢様
インストール容量:3.31GB
備考:修正パッチ
ストーリー
不良のたまり場である男子校・雑木林東学園と、お嬢様たちの通う硝子ノ宮女学園は、共に少子化の影響を受け入学者数の減少が進んでいた。
特に雑木林東学園においては問題が表面化しており、土地の接収・駐車場化が予定されていた。
雑木林東学園の学生たちは、迫りくる現実を諦めと共に受け入れつつあった。
しかし、雑木林東学園の番長(最も強い男)である浮木々猿吉はこの現実を覆すため、単身で硝子ノ宮女学園の三傑の一人、月島カラスの元へと向かう。
月島カラスは飽いていた。
日常に飽き、生きることに飽き、その飢えが彼女の生命の鼓動を止めようとしていた。
いや、止まった。
その時カラスの眠る病室にやってきた猿吉。
俄かに現世から離脱しようとしたカラスだったが、猿吉のしつこい引き留めに折れる形で生還する。
カラスを生還させることが叶った猿吉だったが、雑木林東学園を救うための方法である”共学化”を実現するためには硝子ノ宮女学園内部の意見を”共学化に賛成”へと舵を切らせなければならない。
危機が目の前に見えている雑木林東学園と違い、硝子ノ宮女学園はまだ学生数減少の危機は顕在化していない。
そこで、カラスの指導の元、硝子ノ宮女学園内部からの切り崩しを図るために猿吉は硝子ノ宮女学園へと潜入する。
勿論、女学園であるために女装必須である。
猿吉はジュリアと名乗ることにした。
硝子ノ宮女学園を共学化に賛成させるためには、硝子ノ宮女学園を束ねる三傑による会議で議題に上げ、可決せねばならない。
その為に
(左から、ユキ、カラス、ジュリア、硝子、メバチ)
.png)
感想
いや、傑作。
期待を裏切らないHARUKAZE。
女装女子校潜入物、といえば古来より用いられてきた王道テーマ。
廃校阻止、といえば以下同文。
にも関わらず、何故こんなにも密度の高いストーリーが練り上げられるのか。
-一言感想-
・地の文のパワーが強い。
・ギミックが仕込まれた紙芝居
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
・男装もする。
・お母さああああああああんん!
一言感想をもう少し深掘りする。
・地の文が強い
前作(R-18)ノラと野良猫ハートにおいては、軽妙なナレーション(ボイス付き)がゲーム進行の上で飽きさせないポイントのひとつであった。今作はどのような・・・という期待が高まったが、その成果は圧倒的なボイス量に結実したと考えられる。
主人公の猿吉も含めて各キャラクターがフルボイスで実装されたところも寄与していると思うが、猿吉が独り語りする部分も含めてふんだんに喋っているからこそ、地の文を読み続ける機会が著しく減少していると思う。
また、その喋り方も独特で、「おいおいおいおい~~~~」のような、気持ちが必要な感嘆詞なども、棒ではなくむしろあえてアンバランスな?発話がされることによって臨場感を掻き立てている。
この要素は猿吉だけにとどまらず、主に硝子もそのお嬢様然としたリアクションとその時々に現れる素直なリアクションが全体の波を作り出している。
・お母さああああああああんん!
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
本ストーリーは先述したとおり、廃校・女装・共学化モノである。
類似作品においては、生徒会組織のようなものが中心となって議論しながら進めていくことがオーソドックスだと思われるが、本作品においてはまず猿吉=ジュリアのお嬢様化矯正教育に力点が置かれる。
つまり、学校統合に向けたモデルケースとして「猿吉自身を使って」硝子ノ宮女学園を説明していくのである。
一方で、雑木林東学園を説明するために「月島カラスを使って」、その環境の異常さを示していくのである。
(ある意味どちらの学園も異常なのだが)
これによって、第三者的にこの統合を俯瞰する視点ではなく半ば1人称によって、あたかも体験させているかのように感じさせるのだ。地の文で滔々と説明されるよりも遥かに空気感が伝わる、気がする。
本作においては、カラスを除くどのヒロインも家族関係にある課題を抱えている。
いや、カラスも含めてなんだけれども。
というか主人公の猿吉もなんだけれども。
解決の仕方はそれぞれだし、ユキママなんて解決後にはグイグイ会話に割り込んでくるし。
美味しいキャラすぎる。
総じて単純な廃校学園モノ、とは形容出来ないところが本作の最大の魅力なのではと思う。
カラスと猿吉の対比といい、構成もうまいし。
キャラクターについて。
私は硝子ちゃんが好きです。おーほっほっほっほ。
ユキちゃんも好きです。
カラスちゃんも好きですよ?
というか皆好きなんですけど。
うきちゃん、色々複雑な境遇だけど劇頑張ったりなんだかんだフォローしたりするところ、
本作は人間賛歌的要素もあるのかもしれないですね。
総評
もっとエッチなのがいっぱいあってもいいのよ?
時間を投じて遊ぶだけの価値があるゲームだと思う。すき。
HARUKAZEはリリースペースは決して高くはないけれども、ストーリーは本当に一級品。
シリアス系の世界観を展開するタイプではないけど、日常をただの日常にしない能力がある。
紹介
〇amazon
〇getchu
〇fanza

8,800円
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