天ノ空レトロスペクト
いよいよ月末に大アクアプラス祭を控えて生活モチベーションが跳ね上がっております、管理人です。
いやー、楽しみすぎるんですが^^
当選したチケットの座席を見ても良いところなのかどうなのかは全然分からないですが。
俄然楽しみになってきました。
ゲームデータ
タイトル:天ノ空レトロスペクト
発売元:Glace
発売日:2015/10/30
ヒロイン:4
END:4
CG:81
MUSIC:24
SCENE:12
属性:学園モノ
インストール容量:2.22GB
備考:修正パッチ
ストーリー
主人公・藤堂シキミは掃除部の部員である。
掃除部、と言っても学園のための奉仕ボランティア団体というわけでもなく学生が自主的に設立した部活である。
ある日、異世界への扉が学園に併設されている建物にあるという噂を聞く。
その異世界には、自分が知りたいと思う全ての情報が収められている図書館があるというのだ。
その話を聞く少し前に、不自然な記憶の欠落を感じていたシキミたちはその噂があると言う建物に向かう事に。
結果として、異世界への扉は"在った"。
リメンブランスと呼称されるその場所には、たくさんの書物と神様がいた。
神様―シキミたちのすむ街、天ノ空市の産土神と名乗る少女・アマホシに協力を求められた。
曰く、「街の記憶を探して欲しい」。
リメンブランスは人々の共通認識を保管する場所、所謂アカシックレコードの概念が具現化した世界である。
ここには、過去・現在・未来の全ての記憶が保管されているのだ。
ところが、産土神が記しリメンブランスに所蔵されている本、『祇典』が街に散らばってしまい人々の共通認識を歪めてしまっているというのだ。
共通認識が歪んでしまうと、元々の常識とは乖離した都市伝説のようなものが具現化してしまうのである。
それらは現実世界において、怪異として人々の前に姿を現す。
そして、その怪異が人々の間で現実のものであるとして定着してしまうとどうしようもない状態になってしまうのだ。
シキミたちは、己の思い出を取り戻すため、街のためにアマホシに協力して祇典の回収を手伝う事になったのだった・・・。
(※公式のバナーが消失しているためバナー無し)
感想
レトロスペクト:回顧・追想
リメンブランス:記憶・思い出・追憶
まあ見事に物語の根底に置かれているのは哲学です。
サブタイトルの、
A book attempts to its taste, some book swallowing, book few there should be digested in a good bite.
がうまく訳せなかったのが悔しい限り。
ストーリーについて。
色々と概念が混成されている感じのストーリーになっています。
主人公たちの身近に起きる様々な怪奇現象を打ち払っていく事で当初の目的である『祇典』の回収を進めるわけです。
物語の土台となっている哲学的要素の詰め込み方は非常に優れていると思われる。
こういう感じの『マンガでわかる~』系統のエロゲver、というと少し語弊があるが触りだけ感じられるような作品があるとやっていて面白いなと思うので高評価。
管理人は哲学専攻とかではなく全くの無知でありけるのですが。だから、ゼノンのパラドックスが弁証法の創始者であるとアリストテレスに呼ばれたゼノンによって提唱されたとか、無限の猿定理がどうこうとかはここで聞きかじった程度の知識しかありません。
逆に言えばそういった前提知識が無い人でもプレイできると言う点ではよい流れになっていると思います。
しかしそういったものが余り好きではない人(恐らくそういう人はこの界隈にはあまりいないのではないかと思うのだけれど)には眠くなる文章の羅列であると感じ取られるかもしれない。
また、下手に哲学を知っている人とかであれば物足りなさとかを感じるのかもしれない。
とまあここまでは文章≒テーマとしての評価であった。
次はエロゲとしての評価をする。
イマドキ1ヒロインに対して3回しか回想シーンがないと言うのは如何せんどうかと思うのだけれど。
しかも、ヒロインごとの個別シナリオの出来に差が在るような気がしてならない。
この差という要因はもしかすると攻略順序を策定させる上で有効な手段であるのかもしれないが。
エロゲとしての求められている要素は決して満足度は高くないような気もする。
攻略順序について
各ルートを区分するとしたら、大きく二つに分けられる。
それを分けるキーワードとは、アマホシと対を成す存在である産土神・ソラミの関与の有無である。
ソラミが関与するルートはアマホシ、ひまりそして深澄である。
関与しないルートはしのんのみだ。
しのんのルートにおいては更にまた別の神が登場すると言う散らかしていく気マンマンのルートであるわけだが。
また、関与の仕方にも差がある。
深澄のルートにおいては事実上大きく影響を齎さざるを得ないのだが。
ひまりのルートにおいて登場する意味はと言えば神通力を発揮できる者がソラミしかいなかったからであろうと推測される。
しのんルートにおける神がひまりに干渉しないのは干渉する意味がないからで、つまり利害関係が無いからであると思われるのだがもしそうであるなら、しのん神の目的を果たすためという理由でひまりルートに干渉することが出来たのではないかと考える。
脈絡の無いことを延々と書いてしまったが、要するに何を求めようとしたかと言えば攻略順序である。
ソラミがキーパーソンであるということを踏まえ、ソラミが関係しないルートから先にやる事が薦められる。
次に、ソラミが登場した上での影響の齎し方を考えると唯のボスであったひまりルート、大ボスの深澄ルート、そして味方であったアマホシルート。
最後に、ヒロイン間での作中における重要度を踏まえると。
攻略順序は
しのん⇒ひまり⇒深澄⇒アマホシ
というのが妥当である気がする。
ひまりルートにおけるソラミと深澄ルートにおけるソラミの違いは、主人公の進路がどのようになっているかが要因であると思われる。まあ最大の要因は所詮ひまりはソラミにとっては取るに足らないその他大勢+1ランクくらいの存在であったからだと思うが。
キャラクターについて。
このヒロインズ、深澄としのんの2強である。
しのんはうん、魅力値高い。
まあヒロインこれだけいたら一人はこういう設定だよな、みたいな感じの属性持ちでありますが、そうでなくともルートにおける行動原理とかポジションとか凄く良い感じ。
深澄はもうなんだろうか、前提条件として一人勝ちな感じですね。
ただそこにいるだけでメインヒロイン。それが彼女ですね。
それに対してアマホシ・ひまりェ・・・。
アマホシは日常パートにおいて凄く魅力的な登場人物です。『不敬なっ』とか言われそうですが。
唯、個別で攻略するほどかと言われるとうーんうーん。
ひまりは何故かわからないですが魅力値が足りない。
何でだろうか。よくわからないですが。なんだかチャチさを感じるそんなヒロイン。
(ひまりファンの人いたらごめんなさい)
あとサブキャラのほうと言えば。
年上組はどれも良い感じ。後は神グループも。(若干善神に偏りすぎてるきらいはありますが)
同年代組は、エリちゃんが凄くいい味出してる。
戦犯は難波くん、君だ。
イマイチ立ち位置がよくわかっていない感じがします。
エリ×しのんのやりとりが凄く面白いのに何故シキミ×難波のやりとりが面白くないのだろうか。
存在がスベってるキャラとでも呼べば良いのか。
システム面について。
特筆する点は皆無。
エロ重視仕様でもない。
かつてはオーソドックスといわれていたコンフィグ実装ですね。(最近のプレイゲームの傾向で若干自分の中でのハードル上がってる気はしますが)
総評
深澄、しのんがいなけりゃ買わなかったこのゲームですが。
プレイした結果、深澄+しのん+ストーリー根底の哲学的要素が自らの購入動機であると言えると思います。
キャラがかわいくて興味あるor頭を使わなくて良いようなシナリオのゲームに飽きた方にはオススメできると思います。
紹介
いやー、楽しみすぎるんですが^^
当選したチケットの座席を見ても良いところなのかどうなのかは全然分からないですが。
俄然楽しみになってきました。
ゲームデータ
タイトル:天ノ空レトロスペクト
発売元:Glace
発売日:2015/10/30
ヒロイン:4
END:4
CG:81
MUSIC:24
SCENE:12
属性:学園モノ
インストール容量:2.22GB
備考:修正パッチ
ストーリー
主人公・藤堂シキミは掃除部の部員である。
掃除部、と言っても学園のための奉仕ボランティア団体というわけでもなく学生が自主的に設立した部活である。
ある日、異世界への扉が学園に併設されている建物にあるという噂を聞く。
その異世界には、自分が知りたいと思う全ての情報が収められている図書館があるというのだ。
その話を聞く少し前に、不自然な記憶の欠落を感じていたシキミたちはその噂があると言う建物に向かう事に。
結果として、異世界への扉は"在った"。
リメンブランスと呼称されるその場所には、たくさんの書物と神様がいた。
神様―シキミたちのすむ街、天ノ空市の産土神と名乗る少女・アマホシに協力を求められた。
曰く、「街の記憶を探して欲しい」。
リメンブランスは人々の共通認識を保管する場所、所謂アカシックレコードの概念が具現化した世界である。
ここには、過去・現在・未来の全ての記憶が保管されているのだ。
ところが、産土神が記しリメンブランスに所蔵されている本、『祇典』が街に散らばってしまい人々の共通認識を歪めてしまっているというのだ。
共通認識が歪んでしまうと、元々の常識とは乖離した都市伝説のようなものが具現化してしまうのである。
それらは現実世界において、怪異として人々の前に姿を現す。
そして、その怪異が人々の間で現実のものであるとして定着してしまうとどうしようもない状態になってしまうのだ。
シキミたちは、己の思い出を取り戻すため、街のためにアマホシに協力して祇典の回収を手伝う事になったのだった・・・。
(※公式のバナーが消失しているためバナー無し)
感想
レトロスペクト:回顧・追想
リメンブランス:記憶・思い出・追憶
まあ見事に物語の根底に置かれているのは哲学です。
サブタイトルの、
A book attempts to its taste, some book swallowing, book few there should be digested in a good bite.
がうまく訳せなかったのが悔しい限り。
ストーリーについて。
色々と概念が混成されている感じのストーリーになっています。
主人公たちの身近に起きる様々な怪奇現象を打ち払っていく事で当初の目的である『祇典』の回収を進めるわけです。
物語の土台となっている哲学的要素の詰め込み方は非常に優れていると思われる。
こういう感じの『マンガでわかる~』系統のエロゲver、というと少し語弊があるが触りだけ感じられるような作品があるとやっていて面白いなと思うので高評価。
管理人は哲学専攻とかではなく全くの無知でありけるのですが。だから、ゼノンのパラドックスが弁証法の創始者であるとアリストテレスに呼ばれたゼノンによって提唱されたとか、無限の猿定理がどうこうとかはここで聞きかじった程度の知識しかありません。
逆に言えばそういった前提知識が無い人でもプレイできると言う点ではよい流れになっていると思います。
しかしそういったものが余り好きではない人(恐らくそういう人はこの界隈にはあまりいないのではないかと思うのだけれど)には眠くなる文章の羅列であると感じ取られるかもしれない。
また、下手に哲学を知っている人とかであれば物足りなさとかを感じるのかもしれない。
とまあここまでは文章≒テーマとしての評価であった。
次はエロゲとしての評価をする。
イマドキ1ヒロインに対して3回しか回想シーンがないと言うのは如何せんどうかと思うのだけれど。
しかも、ヒロインごとの個別シナリオの出来に差が在るような気がしてならない。
この差という要因はもしかすると攻略順序を策定させる上で有効な手段であるのかもしれないが。
エロゲとしての求められている要素は決して満足度は高くないような気もする。
攻略順序について
各ルートを区分するとしたら、大きく二つに分けられる。
それを分けるキーワードとは、アマホシと対を成す存在である産土神・ソラミの関与の有無である。
ソラミが関与するルートはアマホシ、ひまりそして深澄である。
関与しないルートはしのんのみだ。
しのんのルートにおいては更にまた別の神が登場すると言う散らかしていく気マンマンのルートであるわけだが。
また、関与の仕方にも差がある。
深澄のルートにおいては事実上大きく影響を齎さざるを得ないのだが。
ひまりのルートにおいて登場する意味はと言えば神通力を発揮できる者がソラミしかいなかったからであろうと推測される。
しのんルートにおける神がひまりに干渉しないのは干渉する意味がないからで、つまり利害関係が無いからであると思われるのだがもしそうであるなら、しのん神の目的を果たすためという理由でひまりルートに干渉することが出来たのではないかと考える。
脈絡の無いことを延々と書いてしまったが、要するに何を求めようとしたかと言えば攻略順序である。
ソラミがキーパーソンであるということを踏まえ、ソラミが関係しないルートから先にやる事が薦められる。
次に、ソラミが登場した上での影響の齎し方を考えると唯のボスであったひまりルート、大ボスの深澄ルート、そして味方であったアマホシルート。
最後に、ヒロイン間での作中における重要度を踏まえると。
攻略順序は
しのん⇒ひまり⇒深澄⇒アマホシ
というのが妥当である気がする。
ひまりルートにおけるソラミと深澄ルートにおけるソラミの違いは、主人公の進路がどのようになっているかが要因であると思われる。まあ最大の要因は所詮ひまりはソラミにとっては取るに足らないその他大勢+1ランクくらいの存在であったからだと思うが。
キャラクターについて。
このヒロインズ、深澄としのんの2強である。
しのんはうん、魅力値高い。
まあヒロインこれだけいたら一人はこういう設定だよな、みたいな感じの属性持ちでありますが、そうでなくともルートにおける行動原理とかポジションとか凄く良い感じ。
深澄はもうなんだろうか、前提条件として一人勝ちな感じですね。
ただそこにいるだけでメインヒロイン。それが彼女ですね。
それに対してアマホシ・ひまりェ・・・。
アマホシは日常パートにおいて凄く魅力的な登場人物です。『不敬なっ』とか言われそうですが。
唯、個別で攻略するほどかと言われるとうーんうーん。
ひまりは何故かわからないですが魅力値が足りない。
何でだろうか。よくわからないですが。なんだかチャチさを感じるそんなヒロイン。
(ひまりファンの人いたらごめんなさい)
あとサブキャラのほうと言えば。
年上組はどれも良い感じ。後は神グループも。(若干善神に偏りすぎてるきらいはありますが)
同年代組は、エリちゃんが凄くいい味出してる。
戦犯は難波くん、君だ。
イマイチ立ち位置がよくわかっていない感じがします。
エリ×しのんのやりとりが凄く面白いのに何故シキミ×難波のやりとりが面白くないのだろうか。
存在がスベってるキャラとでも呼べば良いのか。
システム面について。
特筆する点は皆無。
エロ重視仕様でもない。
かつてはオーソドックスといわれていたコンフィグ実装ですね。(最近のプレイゲームの傾向で若干自分の中でのハードル上がってる気はしますが)
総評
深澄、しのんがいなけりゃ買わなかったこのゲームですが。
プレイした結果、深澄+しのん+ストーリー根底の哲学的要素が自らの購入動機であると言えると思います。
キャラがかわいくて興味あるor頭を使わなくて良いようなシナリオのゲームに飽きた方にはオススメできると思います。
紹介
- 関連記事
-
- オトメ*ドメイン (2016/08/12)
- 放課後の不適格者 (2015/11/27)
- 天ノ空レトロスペクト (2015/11/13)
- あねよめカルテット (2015/10/30)
- 塔の下のエクセルキトゥス (2015/09/02)