放課後の不適格者
いよいよ明後日がアクアプラス祭ですね!
日曜日行かれる方は一緒に楽しみましょー!
土曜日の方はどうぞ楽しんでください!(ネタバレは見ないですけどね!)
ゲームデータ
タイトル:放課後の不適格者
発売元:Nostalgic Chord
発売日:2014/04/25
ヒロイン:4
END:4(事実上1)
CG:85
MUSIC:33
SCENE:12
属性:学園モノ・シリアス系・ループ
インストール容量:2.93GB
備考:なし
ストーリー
私立秋華学園。
何の変哲も無い、地方の名門校。
そこに通う常盤イツカ。彼もまた、普通の学生で。
彼が在籍しているクラス、三年A組もまた、普通のクラスである・・・はずだった。
この学園においてこのクラスだけは、他のクラスとは異なる空気を放っていた。
クラス内において目立つ空席。
挙動不審なくらいに何かに怯えている学生。
そして、時折ひどく精神的に不安定になり学園に来なくなるイツカ。
このクラスが初めからこうだったわけではない。
何の因果があってこのような、血の臭いがどこかに潜んでいるようになってしまったのか。
そして、今日もまた―――誰かがクラスから消える。

感想
明らかに上の書き方はミスリードしてしまった気がしないでもない^^
ストーリーについて。
ある時事件に巻き込まれてしまったクラスの学生たちが、体表に紋様が現れると異形のモノに変化してしまうようになる。
自我を失うと、無関係な人々を巻き込んでしまう。それを阻止するために、唯一不思議な力を持つが変化しなかった主人公のイツカによって倒されていくお話なわけですが。
端的にいえば、ループ物ということで物語の根幹にあるのはイツカと転校生の少女の巡り会いだったりするわけです。
それだけだとアーハイハイループものね、っとなるわけなんですが。
ここで他の同じタイプのものと違う点といえば、『みんなが等しく絶望を背負っていること』そして『主人公に対して申し訳なく思っている事』という点です。
1つ目に付いてですが皆が同じ境遇であるが故に、異常事態であるけれども保たれるクラス内の秩序。
従来であれば、最初の事件が発生してからの経過をそのまま追っていく事で世界観に対してダメージを与えていくのが主流、つまるところ段々皆の性格が崩壊していって狂っていく感じというのを描くパターンが多いのですが。
ゲーム開始時には既にクラスの半分以上がいなくなっているために、まるで激動の壮年期を乗り越えた後の老後生活状態のような妙な穏やかさが世界観を覆っています。
これがなんとも気持ち悪い。不思議な感覚です。
続いて、2つ目のクラスメイト達を殺さなければならないという因果を背負ってしまった主人公に対して申し訳ないと感じている点。
クラスメイトと同じ類の力を持ちながらも、異形のモノにならなかった主人公がクラスメートを殺していくわけです。
通常(の学生)であれば、「何でお前だけ!」みたいな主人公に対して嫉妬、対立感情が湧くと思うのですが。前述の理由が影響しているのか、全くそういったことはなく。
いや、もしかしたら本編開始前の段階ではそういう状況が起こったのかもしれませんが、兎にも角にも皆穏やかな境地で殺されていくわけです。
いや、まっことおかしい。
別の倫理が蠢くセカイに迷い込んでしまったかのようなサイコ感を与えられました。怖すぎ。
最後の締め方についてはこう、もやっとする感じでしたね。
全てが解決したわけではなく、一先ずは・・・って感じが否めない。
オススメのヒロイン攻略順序としては、(そもそも縛りがないのかどうかはわかりませんが)
幼馴染⇒クラスメートA⇒先生⇒転校生ですね。
キャラクターについて。
ヒロインは4人ですが、登場人物はもっと多いです。
この中でメインヒロインであるのは幼馴染・・・ではなく、転校生の少女・晴香でしょう。
このヒロインは大健闘です。何が凄いって、何が凄いんだろ・・・。
普通であれば主人公のせいでトラウマ抱えまくりの不遇なヒロインであるはずなのに、持ち前の(?)正義感からかまたは別の何かによって見事に舞台上に上がってくれるわけですから。
彼女を評価せずして、他のヒロインは評価できないでしょう。
幼馴染ヒロインは、双子でありつつも姉はルートがあり主人公と恋人になるのに対して妹は序盤の語り手であると共に、主人公に対して最も深く傷を付ける事になる人物であります。
別のヒロインのルートではヒロインでないにも拘らず投影されるなど、いかに主人公に対して傷を与えているかがわかります。
ストーリーとして見れば、進行上重要なのはルートのある姉ではなく早々に退場する妹であるわけです。
姉不憫。
さてさて、幼馴染妹の影響を色濃く受けたクラスメイトAのルート。
はからずも謎の奇跡が発生し、一度主人公たちに希望の光を与えるヒロインです。
ただし・・・(後の事はお察しください)
そして4人目の先生ヒロイン。
冒頭から主人公と肉体関係を持ち、ルートに入るまで主人公の心を癒せない幼馴染に代わって共通ルートの段階から既にヒロインとしては一歩先んじている感じがあります。
彼女の存在は、このゲームにおいて第三者の存在を思い起こさせてくれます。そういえば、ここは隔絶された世界ではなく普通のセカイであると。
ルートの中身についてはさておき、婚約者を持ちつつも教え子のために(文字通り)身を捧げるとは教え子思いにも限度があるというものです。びっくりです。
その他のサブキャラクターについてはなんと驚くべき事にほぼ全員についてカップルが成立しているという!!
これが吊り橋効果・・・影響したのは全員ではなくて一部だけですが。
いわゆる交際関係にあるサブキャラたちが主人公に倒されるときの最後まで幸せそうな感じが凄い。
なるほど、これがリア充が世界に打ち勝った瞬間かと思わせてくれます。
システム面について。
基本的なものは全てそろっています。
BGVや選択肢固定などの所謂エロ要素セットは付いていません。
選択肢スキップはショートカットキー初期設定が未設定状態です。
総評
エロさを求めて買うゲームじゃないことは言うに及ばず。
ちょっとおかしなセカイに放り込まれたくなったらどうぞ。
紹介
日曜日行かれる方は一緒に楽しみましょー!
土曜日の方はどうぞ楽しんでください!(ネタバレは見ないですけどね!)
ゲームデータ
タイトル:放課後の不適格者
発売元:Nostalgic Chord
発売日:2014/04/25
ヒロイン:4
END:4(事実上1)
CG:85
MUSIC:33
SCENE:12
属性:学園モノ・シリアス系・ループ
インストール容量:2.93GB
備考:なし
ストーリー
私立秋華学園。
何の変哲も無い、地方の名門校。
そこに通う常盤イツカ。彼もまた、普通の学生で。
彼が在籍しているクラス、三年A組もまた、普通のクラスである・・・はずだった。
この学園においてこのクラスだけは、他のクラスとは異なる空気を放っていた。
クラス内において目立つ空席。
挙動不審なくらいに何かに怯えている学生。
そして、時折ひどく精神的に不安定になり学園に来なくなるイツカ。
このクラスが初めからこうだったわけではない。
何の因果があってこのような、血の臭いがどこかに潜んでいるようになってしまったのか。
そして、今日もまた―――誰かがクラスから消える。

感想
明らかに上の書き方はミスリードしてしまった気がしないでもない^^
ストーリーについて。
ある時事件に巻き込まれてしまったクラスの学生たちが、体表に紋様が現れると異形のモノに変化してしまうようになる。
自我を失うと、無関係な人々を巻き込んでしまう。それを阻止するために、唯一不思議な力を持つが変化しなかった主人公のイツカによって倒されていくお話なわけですが。
端的にいえば、ループ物ということで物語の根幹にあるのはイツカと転校生の少女の巡り会いだったりするわけです。
それだけだとアーハイハイループものね、っとなるわけなんですが。
ここで他の同じタイプのものと違う点といえば、『みんなが等しく絶望を背負っていること』そして『主人公に対して申し訳なく思っている事』という点です。
1つ目に付いてですが皆が同じ境遇であるが故に、異常事態であるけれども保たれるクラス内の秩序。
従来であれば、最初の事件が発生してからの経過をそのまま追っていく事で世界観に対してダメージを与えていくのが主流、つまるところ段々皆の性格が崩壊していって狂っていく感じというのを描くパターンが多いのですが。
ゲーム開始時には既にクラスの半分以上がいなくなっているために、まるで激動の壮年期を乗り越えた後の老後生活状態のような妙な穏やかさが世界観を覆っています。
これがなんとも気持ち悪い。不思議な感覚です。
続いて、2つ目のクラスメイト達を殺さなければならないという因果を背負ってしまった主人公に対して申し訳ないと感じている点。
クラスメイトと同じ類の力を持ちながらも、異形のモノにならなかった主人公がクラスメートを殺していくわけです。
通常(の学生)であれば、「何でお前だけ!」みたいな主人公に対して嫉妬、対立感情が湧くと思うのですが。前述の理由が影響しているのか、全くそういったことはなく。
いや、もしかしたら本編開始前の段階ではそういう状況が起こったのかもしれませんが、兎にも角にも皆穏やかな境地で殺されていくわけです。
いや、まっことおかしい。
別の倫理が蠢くセカイに迷い込んでしまったかのようなサイコ感を与えられました。怖すぎ。
最後の締め方についてはこう、もやっとする感じでしたね。
全てが解決したわけではなく、一先ずは・・・って感じが否めない。
オススメのヒロイン攻略順序としては、(そもそも縛りがないのかどうかはわかりませんが)
幼馴染⇒クラスメートA⇒先生⇒転校生ですね。
キャラクターについて。
ヒロインは4人ですが、登場人物はもっと多いです。
この中でメインヒロインであるのは幼馴染・・・ではなく、転校生の少女・晴香でしょう。
このヒロインは大健闘です。何が凄いって、何が凄いんだろ・・・。
普通であれば主人公のせいでトラウマ抱えまくりの不遇なヒロインであるはずなのに、持ち前の(?)正義感からかまたは別の何かによって見事に舞台上に上がってくれるわけですから。
彼女を評価せずして、他のヒロインは評価できないでしょう。
幼馴染ヒロインは、双子でありつつも姉はルートがあり主人公と恋人になるのに対して妹は序盤の語り手であると共に、主人公に対して最も深く傷を付ける事になる人物であります。
別のヒロインのルートではヒロインでないにも拘らず投影されるなど、いかに主人公に対して傷を与えているかがわかります。
ストーリーとして見れば、進行上重要なのはルートのある姉ではなく早々に退場する妹であるわけです。
姉不憫。
さてさて、幼馴染妹の影響を色濃く受けたクラスメイトAのルート。
はからずも謎の奇跡が発生し、一度主人公たちに希望の光を与えるヒロインです。
ただし・・・(後の事はお察しください)
そして4人目の先生ヒロイン。
冒頭から主人公と肉体関係を持ち、ルートに入るまで主人公の心を癒せない幼馴染に代わって共通ルートの段階から既にヒロインとしては一歩先んじている感じがあります。
彼女の存在は、このゲームにおいて第三者の存在を思い起こさせてくれます。そういえば、ここは隔絶された世界ではなく普通のセカイであると。
ルートの中身についてはさておき、婚約者を持ちつつも教え子のために(文字通り)身を捧げるとは教え子思いにも限度があるというものです。びっくりです。
その他のサブキャラクターについてはなんと驚くべき事にほぼ全員についてカップルが成立しているという!!
これが吊り橋効果・・・影響したのは全員ではなくて一部だけですが。
いわゆる交際関係にあるサブキャラたちが主人公に倒されるときの最後まで幸せそうな感じが凄い。
なるほど、これがリア充が世界に打ち勝った瞬間かと思わせてくれます。
システム面について。
基本的なものは全てそろっています。
BGVや選択肢固定などの所謂エロ要素セットは付いていません。
選択肢スキップはショートカットキー初期設定が未設定状態です。
総評
エロさを求めて買うゲームじゃないことは言うに及ばず。
ちょっとおかしなセカイに放り込まれたくなったらどうぞ。
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