Monkeys! 感想
ゲームデータ
タイトル:Monkeys!
発売元:HARUKAZE
発売日:2021/11
ヒロイン:4
END:4
CG:189
MUSIC:49
SCENE:12
属性:学園モノ・女装・お嬢様
インストール容量:3.31GB
備考:修正パッチ
ストーリー
不良のたまり場である男子校・雑木林東学園と、お嬢様たちの通う硝子ノ宮女学園は、共に少子化の影響を受け入学者数の減少が進んでいた。
特に雑木林東学園においては問題が表面化しており、土地の接収・駐車場化が予定されていた。
雑木林東学園の学生たちは、迫りくる現実を諦めと共に受け入れつつあった。
しかし、雑木林東学園の番長(最も強い男)である浮木々猿吉はこの現実を覆すため、単身で硝子ノ宮女学園の三傑の一人、月島カラスの元へと向かう。
月島カラスは飽いていた。
日常に飽き、生きることに飽き、その飢えが彼女の生命の鼓動を止めようとしていた。
いや、止まった。
その時カラスの眠る病室にやってきた猿吉。
俄かに現世から離脱しようとしたカラスだったが、猿吉のしつこい引き留めに折れる形で生還する。
カラスを生還させることが叶った猿吉だったが、雑木林東学園を救うための方法である”共学化”を実現するためには硝子ノ宮女学園内部の意見を”共学化に賛成”へと舵を切らせなければならない。
危機が目の前に見えている雑木林東学園と違い、硝子ノ宮女学園はまだ学生数減少の危機は顕在化していない。
そこで、カラスの指導の元、硝子ノ宮女学園内部からの切り崩しを図るために猿吉は硝子ノ宮女学園へと潜入する。
勿論、女学園であるために女装必須である。
猿吉はジュリアと名乗ることにした。
硝子ノ宮女学園を共学化に賛成させるためには、硝子ノ宮女学園を束ねる三傑による会議で議題に上げ、可決せねばならない。
その為に猿吉ジュリアとカラスは、残る三傑の2人である硝子ノ宮硝子と霧灯ユキを翻意させるべく暗躍を始めるのだった。
(左から、ユキ、カラス、ジュリア、硝子、メバチ)
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感想
いや、傑作。
期待を裏切らないHARUKAZE。
女装女子校潜入物、といえば古来より用いられてきた王道テーマ。
廃校阻止、といえば以下同文。
にも関わらず、何故こんなにも密度の高いストーリーが練り上げられるのか。
-一言感想-
・地の文のパワーが強い。
・ギミックが仕込まれた紙芝居
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
・男装もする。
・お母さああああああああんん!
一言感想をもう少し深掘りする。
・地の文が強い
前作(R-18)ノラと野良猫ハートにおいては、軽妙なナレーション(ボイス付き)がゲーム進行の上で飽きさせないポイントのひとつであった。今作はどのような・・・という期待が高まったが、その成果は圧倒的なボイス量に結実したと考えられる。
主人公の猿吉も含めて各キャラクターがフルボイスで実装されたところも寄与していると思うが、猿吉が独り語りする部分も含めてふんだんに喋っているからこそ、地の文を読み続ける機会が著しく減少していると思う。
また、その喋り方も独特で、「おいおいおいおい~~~~」のような、気持ちが必要な感嘆詞なども、棒ではなくむしろあえてアンバランスな?発話がされることによって臨場感を掻き立てている。
この要素は猿吉だけにとどまらず、主に硝子もそのお嬢様然としたリアクションとその時々に現れる素直なリアクションが全体の波を作り出している。
・お母さああああああああんん!
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
本ストーリーは先述したとおり、廃校・女装・共学化モノである。
類似作品においては、生徒会組織のようなものが中心となって議論しながら進めていくことがオーソドックスだと思われるが、本作品においてはまず猿吉=ジュリアのお嬢様化矯正教育に力点が置かれる。
つまり、学校統合に向けたモデルケースとして「猿吉自身を使って」硝子ノ宮女学園を説明していくのである。
一方で、雑木林東学園を説明するために「月島カラスを使って」、その環境の異常さを示していくのである。
(ある意味どちらの学園も異常なのだが)
これによって、第三者的にこの統合を俯瞰する視点ではなく半ば1人称によって、あたかも体験させているかのように感じさせるのだ。地の文で滔々と説明されるよりも遥かに空気感が伝わる、気がする。
本作においては、カラスを除くどのヒロインも家族関係にある課題を抱えている。
いや、カラスも含めてなんだけれども。
というか主人公の猿吉もなんだけれども。
解決の仕方はそれぞれだし、ユキママなんて解決後にはグイグイ会話に割り込んでくるし。
美味しいキャラすぎる。
総じて単純な廃校学園モノ、とは形容出来ないところが本作の最大の魅力なのではと思う。
カラスと猿吉の対比といい、構成もうまいし。
キャラクターについて。
私は硝子ちゃんが好きです。おーほっほっほっほ。
ユキちゃんも好きです。
カラスちゃんも好きですよ?
というか皆好きなんですけど。
うきちゃん、色々複雑な境遇だけど劇頑張ったりなんだかんだフォローしたりするところ、
本作は人間賛歌的要素もあるのかもしれないですね。
総評
もっとエッチなのがいっぱいあってもいいのよ?
時間を投じて遊ぶだけの価値があるゲームだと思う。すき。
HARUKAZEはリリースペースは決して高くはないけれども、ストーリーは本当に一級品。
シリアス系の世界観を展開するタイプではないけど、日常をただの日常にしない能力がある。
紹介
〇amazon
〇getchu
〇fanza
Monkeys!
タイトル:Monkeys!
発売元:HARUKAZE
発売日:2021/11
ヒロイン:4
END:4
CG:189
MUSIC:49
SCENE:12
属性:学園モノ・女装・お嬢様
インストール容量:3.31GB
備考:修正パッチ
ストーリー
不良のたまり場である男子校・雑木林東学園と、お嬢様たちの通う硝子ノ宮女学園は、共に少子化の影響を受け入学者数の減少が進んでいた。
特に雑木林東学園においては問題が表面化しており、土地の接収・駐車場化が予定されていた。
雑木林東学園の学生たちは、迫りくる現実を諦めと共に受け入れつつあった。
しかし、雑木林東学園の番長(最も強い男)である浮木々猿吉はこの現実を覆すため、単身で硝子ノ宮女学園の三傑の一人、月島カラスの元へと向かう。
月島カラスは飽いていた。
日常に飽き、生きることに飽き、その飢えが彼女の生命の鼓動を止めようとしていた。
いや、止まった。
その時カラスの眠る病室にやってきた猿吉。
俄かに現世から離脱しようとしたカラスだったが、猿吉のしつこい引き留めに折れる形で生還する。
カラスを生還させることが叶った猿吉だったが、雑木林東学園を救うための方法である”共学化”を実現するためには硝子ノ宮女学園内部の意見を”共学化に賛成”へと舵を切らせなければならない。
危機が目の前に見えている雑木林東学園と違い、硝子ノ宮女学園はまだ学生数減少の危機は顕在化していない。
そこで、カラスの指導の元、硝子ノ宮女学園内部からの切り崩しを図るために猿吉は硝子ノ宮女学園へと潜入する。
勿論、女学園であるために女装必須である。
猿吉はジュリアと名乗ることにした。
硝子ノ宮女学園を共学化に賛成させるためには、硝子ノ宮女学園を束ねる三傑による会議で議題に上げ、可決せねばならない。
その為に
(左から、ユキ、カラス、ジュリア、硝子、メバチ)
.png)
感想
いや、傑作。
期待を裏切らないHARUKAZE。
女装女子校潜入物、といえば古来より用いられてきた王道テーマ。
廃校阻止、といえば以下同文。
にも関わらず、何故こんなにも密度の高いストーリーが練り上げられるのか。
-一言感想-
・地の文のパワーが強い。
・ギミックが仕込まれた紙芝居
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
・男装もする。
・お母さああああああああんん!
一言感想をもう少し深掘りする。
・地の文が強い
前作(R-18)ノラと野良猫ハートにおいては、軽妙なナレーション(ボイス付き)がゲーム進行の上で飽きさせないポイントのひとつであった。今作はどのような・・・という期待が高まったが、その成果は圧倒的なボイス量に結実したと考えられる。
主人公の猿吉も含めて各キャラクターがフルボイスで実装されたところも寄与していると思うが、猿吉が独り語りする部分も含めてふんだんに喋っているからこそ、地の文を読み続ける機会が著しく減少していると思う。
また、その喋り方も独特で、「おいおいおいおい~~~~」のような、気持ちが必要な感嘆詞なども、棒ではなくむしろあえてアンバランスな?発話がされることによって臨場感を掻き立てている。
この要素は猿吉だけにとどまらず、主に硝子もそのお嬢様然としたリアクションとその時々に現れる素直なリアクションが全体の波を作り出している。
・お母さああああああああんん!
・話が学生間で解決しないので世界が矮小になりすぎていない。
本ストーリーは先述したとおり、廃校・女装・共学化モノである。
類似作品においては、生徒会組織のようなものが中心となって議論しながら進めていくことがオーソドックスだと思われるが、本作品においてはまず猿吉=ジュリアのお嬢様化矯正教育に力点が置かれる。
つまり、学校統合に向けたモデルケースとして「猿吉自身を使って」硝子ノ宮女学園を説明していくのである。
一方で、雑木林東学園を説明するために「月島カラスを使って」、その環境の異常さを示していくのである。
(ある意味どちらの学園も異常なのだが)
これによって、第三者的にこの統合を俯瞰する視点ではなく半ば1人称によって、あたかも体験させているかのように感じさせるのだ。地の文で滔々と説明されるよりも遥かに空気感が伝わる、気がする。
本作においては、カラスを除くどのヒロインも家族関係にある課題を抱えている。
いや、カラスも含めてなんだけれども。
というか主人公の猿吉もなんだけれども。
解決の仕方はそれぞれだし、ユキママなんて解決後にはグイグイ会話に割り込んでくるし。
美味しいキャラすぎる。
総じて単純な廃校学園モノ、とは形容出来ないところが本作の最大の魅力なのではと思う。
カラスと猿吉の対比といい、構成もうまいし。
キャラクターについて。
私は硝子ちゃんが好きです。おーほっほっほっほ。
ユキちゃんも好きです。
カラスちゃんも好きですよ?
というか皆好きなんですけど。
うきちゃん、色々複雑な境遇だけど劇頑張ったりなんだかんだフォローしたりするところ、
本作は人間賛歌的要素もあるのかもしれないですね。
総評
もっとエッチなのがいっぱいあってもいいのよ?
時間を投じて遊ぶだけの価値があるゲームだと思う。すき。
HARUKAZEはリリースペースは決して高くはないけれども、ストーリーは本当に一級品。
シリアス系の世界観を展開するタイプではないけど、日常をただの日常にしない能力がある。
紹介
〇amazon
〇getchu
〇fanza

8,800円
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